リサイクルアート｜Recycle Art

リサイクルアートについて｜Recycle Art

リサイクルアートとは、使用しなくなったモノ（廃棄物）をゴミとして捨てるのではなく、人間の持つ創造力によって新しい価値を持った作品に生まれ変わらせる活動で、他にもエコアートやクリエイティブリユースと呼ばれており、リサイクルの概念を超えた廃棄物の再利用法として地球環境に配慮した新しい取り組みのひとつで、近年はSDGｓの影響もあり注目されています。

タバコの空き箱を素材に選んだ理由

自分も地球に住む一人として地球環境のためにリサイクルアートにチャレンジすることにしました。これが本当の理由なら良かったのですが、実際は、グラフィティ・アートの次の企画を考えた中で最終的に決まったのがリサイクルアートでした…とは言え、今まで日常生活で全く気にせず、ゴミ箱に捨てていたモノを素材として利用可能か判断する作業は、都度、ある程度の完成形をイメージする必要があり、思っていた以上に時間はかかりましたが、それ以上にゼロから考えることの楽しさを再認識できた喜びが勝るなど、今後も初分野への挑戦は続けていきたいと思います。
タバコの空き箱（ボックス）を選択した理由は、自分が幼い頃に祖母がタバコのボックスではなくソフトでしたが傘を制作していた事を思い出したことが大きなヒントになりました。そう考えると、祖母はかなり早い段階からリサイクルアートを制作しており改めて感心しました。
セブンスターの空き箱をゴミから作品にするために、あらゆる角度から見直してみると、やはり、ボックスの特性である箱の形状とデザイン、銀紙、透明フィルムを活かした上で、そこに自分が得意なイラストを組み合わせることでリサイクルアートが完成すると思いましたが、ボックスに黒の長方形（中にシルバーの星が七つ）が印刷されていたり、シルバーとゴールドも使われていますが、やはり黒文字の方が強く、上手く利用するにしても打ち消すにしても黒マジックしか選択肢がありませんでした。
そこで、アニメや漫画のキャラクターから有名人や著名人の似顔絵まで、黒い部分を含めボックスの特性を活かしながら描き込むことにしました。マジックペンということもあり下絵なしの一発勝負で、更に五分以内に仕上げるチャレンジ企画型のリサイクルアートが誕生しました。
値上げや健康志向を受けて喫煙者の減少が続く中、パッケージにイラストや写真などコレクション性を高めた商品構成は喫煙者以外にも魅力的だと思うのですが、世の中的にタバコ＝悪のイメージが強く、企業やキャラクター、アーティストなどもコラボした場合のイメージダウンを考えるので実現するのは難しいと思います。勿論、自分は喫煙者ですし喜んでコラボします。